「組み立て式の家具は分解すれば運べるはず」と気軽に取りかかった結果、再組立ができなくなった、ネジ穴が割れて使い物にならなくなった……というご相談を毎年いただきます。
家具の分解は、見た目以上に技術と道具が必要な作業です。自力でできる範囲と、避けたほうがいい範囲の境界線を整理しておきます。
自分で分解する前のチェック
まず、その家具が分解しても大丈夫かを確認します。
| 家具のタイプ | 自力分解 |
|---|---|
| 組み立て式(ニトリ・IKEA等) | 慎重にやれば可 |
| 完成品(一体構造) | 推奨しない |
| 古い家具(10年以上前) | 木が乾燥していて割れやすい |
| 高級家具・アンティーク | 業者推奨 |
| 据え付け型(L字デスクなど) | 業者推奨 |
組み立て式でも、何度も分解組立を繰り返すとネジ穴がゆるんで強度が落ちていきます。これが家具の寿命に直結します。
やってはいけないNG3選
NG1:ダボ穴を再使用する
組み立て式家具の多くは「ダボ」と呼ばれる木製の小さな円柱で板同士を固定しています。一度抜くと、新しいダボに交換しないと固定力が落ちます。
やりがちな失敗:抜いたダボをそのまま再利用 → 結合部がぐらつき、最終的にバラバラに。
代用品はホームセンターで数百円で買えるので、必ず新品を準備してください。
NG2:ネジを強く締めすぎる
「ぐらつかせたくない」という気持ちで強く締めすぎると、ネジ穴の木材が割れて使い物にならなくなります。
正しい締め方:電動ドライバーは低トルクから始めて、最後は手で軽く増し締めする程度。
NG3:横倒しでそのまま運ぶ
タンスや本棚を横にして運ぶと、内部の引き出しがズレたり、背板が外れたりします。背板がベニヤの薄い板の家具は特に危険です。
業者に頼むべきサイン
1. 一体型・無垢材の家具
分解できない構造のもの、無垢の重い家具は、無理に動かすと床も家具も傷めます。
2. 特殊金具を使った家具
カムロック式、隠し金具、特殊ボルトなどが使われた家具は、専用工具がないと分解できません。
3. 思い入れがある・高価な家具
「壊したくない」気持ちが強いものは、最初から業者に任せたほうが精神的にもラクです。
4. 引越し当日に急いで分解する状況
時間に追われた状態の分解は失敗率が跳ね上がります。前日までに終えるか、業者に頼んでください。
自分でやる場合の鉄則
- 取扱説明書を保管している:逆順で組み立て直せる
- ネジは家具ごとに袋分け:どこのネジか書いておく
- 写真を撮りながら分解:組み立て直すときの保険
引越し業者に分解組立を依頼する場合の費用感
家具1点あたり、分解組立込みで3,000〜10,000円程度が相場です。家具が複数あるなら、まとめて依頼したほうが割安になることが多いです。
まとめ
分解できる家具と、できない家具の見極めが最初の一歩。組み立て式でも、ダボの再使用や強締めには気をつけてください。判断に迷ったり、失敗したくない一点ものがあったりするときは、業者に相談するのが結果的に安く済む場合もあります。
大切な荷物のお引越しは、経験で選んでください
ショウドウ引越社の代表は、25年以上の運送業経験で精密機械・自動車部品・サーバー機器など、繊細な荷物を多数お運びしてきました。お客様評価 4.9 / 5.0(自社調べ)。割れ物・大型家具のご相談も歓迎です。見積もりだけでもOK、しつこい営業は一切いたしません。